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刀祢 いくみさんの部屋 | 2月活動報告

英国人からみた日本の伝統

月のはじめに愛知県豊田市で開催された、『いなかとまちのくるま座ミーティング』という会に参加してきました。
都市と農山村の交流促進事業や農山村の地域づくりに取り組む人たちが集まり、幾つかの事例発表を足掛かりに議論を交わすというもので、今回で2回目を迎えます。
3 つの話題に分かれた中で、私が選んだのは『地域の資源を見直そう!~農山村の資源を活用したビジネスモデル~』でした。
英国人で『日本のいいもの、面白いものを世界に発信する』会社の代表を務めるトム・ヴィンセント氏と、日本芸術を新しいかたちで打ち出していくベンチャー企業を経営する川村のり子氏が手掛ける『豊田バンブープロジェクト』の紹介を受け、それぞれの地域にある資源をいかに活かすかということについて熱い議論が繰り広げられました。
世界的に自動車の町として知られる「豊田市」ですが、面積の大部分が山間部であることに驚きました。
かつ愛知県の竹林面積の半分を豊田市が占めるほど、竹林に覆われているといいます。
どこも事情は似通っていて、手入れの行き届かない竹林が増大しており、その保全を目的とし竹を有効利用しようと立ち上がったのが既述の 2 人です。
竹は古くから日本人の生活の近くにあり、例えば土壁の中や天井や床といった建材、民藝品、食材、玩具、楽器と多様に使われてきました。
しかし、時代は流れ次第に竹の需要が減り、その結果竹林の伐採が滞り荒れているのが現状です。
そこに目をつけ、新たな竹の魅力を掘り起こし売り出していく道を探るというのが、彼らのプロジェクトの主旨だそうです。
自らの取り組みを紹介する中で、ヴィンセント氏がとても興味深いお話をしてくださりました。
日本の『伝統』という単語は、英語にすると tradition と訳されますが、英語には含まれていない要素があると言います。
それは『代々伝えていくもの』という意味合いも内包しており、昔からあるものがそのままの形で存在するのではなく、その時代その時代の人の手が加わり変化していくものだと感じるのだそうです。
竹という日本古来のものを取り扱うけれど、新しい価値を付加して世に広めようとする姿勢は、どの地域おこしの取り組みにも必要だと改めて感じるお話でした。

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