カテゴリメニューはこちら

刀祢 いくみさんの部屋 | 4月活動報告

伝統を守るための選択

東白川村に越してきてから、はや1年が経ちました。
私の地元では、もはや昔から受け継がれてきた行事というものは、ほぼありませんが、この地ではまだ多くのならわしが残っていると感じます。
例えば、集落ごとに春夏秋冬、季節に応じて祭りが催されています。
去る3月に、また新たにこの地方に残る行事『強盗打ち(がんどうち)』を知りました。
いわば、ひな祭りに行われる日本版ハロウィンといったところでしょうか。
子供たちが各家々を訪ね歩き、飾られたお雛様を見て回りながら、お供えのお菓子をもらうというものです。
もともとは、子供たちだけで回っていたそうなのですが、年を追うごとに子供の数が減っていく中で、今となっては親御さんが付き添うことも多いそうです。
昔は、高学年が中学年、低学年の子たちの面倒を見ていたといいます。
知らず知らずのうちに、自分より年下の子たちを思いやり、引っ張っていこうという責任感のようなものを育んでいたのだと思います。
一方、親御さんたちにとっては負担になりますし、いくらよく見知った間柄と言っても大人が入ると、いらぬ気を遣うことにもなります。
それでも、伝統を守るため、状況に応じてそのかたちを変化させていこうという姿勢に共感を覚えます。
行事に限らず、地域ごとの自治会においても、時代とともに否応なしに変化が訪れ、昔のままのかたちを守っていくことは負担となっている状況が多々見られるのも、また事実だと思います。
伝統を守っていくことはもちろん大切ですが、時代の変化に応じて、できないことは省いていく、また別のかたちにするという選択もまた必要なのではないかと感じています。
”変わらない”ためには、少しずつ”変化していくこと”を受け入れる柔軟さとその積み重ねが求められるのかもしれません。

個人のページへ戻る

活動報告書

このページをSNSに共有する

ページの先頭に戻る

文字サイズ

色の変更

閉じる