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刀祢 いくみさんの部屋 | 9月活動報告

子供の自立を促す環境

東白川村には、高等学校がありません。一番近い隣町に数年前までは一校あったものの、時代とともに生徒数が減少し閉校となったそうです。そのような事情から、中学を卒業すると親元を離れて寮に入ったり、下宿もしくはアパートを借りたりして高校生活を始める子が大半を占めます。
この村に越してきて初めて、正真正銘の一人暮らしを始めた私にとって、この事実は驚きであり、また尊敬に値するものでした。
経済的には親御さんの援助を受けているにせよ、アパート暮らしの子であればそれなりに自分で家事全般をこなしていると思います。
自分で自分を律する心と身体を磨く機会が十代で訪れるなど、大部分の都市部高校生にとっては想像もつかないことではないでしょうか。
職場の先輩の娘さんがこの6 月に結婚された際、さぞ感無量であろう、寂しかろうと思っていたところ、「15 歳の時に家を出て、それから10 年以上も経過しているので、今送り出すという特別な思いは湧いてこないのよね」という言葉が返ってきました。まさに、東白川村の実情の一端が表れていると感じました。

地歌舞伎公演、無事終了

9月15日、台風の接近が危ぶまれる中、第37回東白川村地歌舞伎公演が催されました。
公演日の1 週間前からは連日連夜の練習で、自然と気持ちが高まって行きました。当日限りの白塗り、化粧、絢爛豪華な衣装、立派な鬘と、初めての経験尽くしでワクワクしました。
化粧をしてもらうことで、自分でありながら自分でないような、どこか安心感があり思っていたより緊張することなく舞台に上がりました。
しかし、予想外の事態に困惑することが多々ありました。

まずは、鬘が頭を引き締め意識が朦朧とするほど苦しかったこと。
そして、着物が立派すぎるゆえに身動きが思うように取れなかったこと。
お師匠さんの丁寧な指導を受け、練習を重ねてきた踊りですが、ちょっぴり後悔の残るものとなりました。
そのことをベテラン役者さんに話すと、毎回完璧に演じられることはなく、それゆえに次の年再び挑戦する動機になるのだそうです。
果たして、私は来年も挑戦することができるでしょうか。自分でない役を演じる楽しみのようなものを、ほんの少し感じられたものの、頭の痛みに耐えられるか…これが一番の課題となりそうです。
いずれにせよ、貴重な体験をすることができ嬉しく思います。

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