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7月の行事

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農休(のやす)み

 農休みは、田植えを終わって、村中一斉に休む日で、東白川村では多く7月1日または2日をその日としてきました。6月中旬から下旬にかけて田植えが終わります。その後は農休みの日まで、稲の補植や手入れ、そして、それまで放りっぱなしになっていた畑の若干の手入れなどをします。
 村中一斉に休むためには、全部の家の田植えが、必ず農休みの日前に終わっていなければなりません。だから、万一、その日までに田植えが終了しないと思われる家には、「肝入(きもい)り」といって、近所の者が応援をしました。田植えが遅れていても最後には近所の「肝入り」があるので、それを見越して、毎日の作業を急がない不埒な人も、たまにはあったようです。
 6月の下旬になると稲の苗も大きく育ちます。あまり大きくなり過ぎた苗は、先端を切り、短くして植えました。
 農休みの日は、家畜の世話をするだけで、そのころは御馳走であったうどんを食べて休養しました。朴葉(ほおば)寿司を作る家庭も希(まれ)にありましたが、主婦の休養ができないという嫌いがあったようです。
 今は、農休みとして決めた日にも休まない家庭が多くなりました。農作業のさま変わりのせいでしょうか。

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