小学4年生「都会より村が好き」
7月頭には、母樹林公園で行われた小学4年生の総合学習に参加させてもらいました。森の入口にテントをはり、軽トラのフロントグラスに地図を広げて、山、川、海のつながりについて学びました。
その後、森に入って、さわなやかな香りのクロモジやピーナッツの香りのするクサギの葉の香りをかぐなど、子どもたちも教室では学べない新鮮な体験ができたようです。
「森にまた行きたい」「自然の中の雰囲気が好き」と言っている子がいたり、なんといっても、クラスのほとんどの子が「都会より村が好き」と言っていたことが印象的でした。
この他、小学3年生のお茶工場の見学にも参加させてもらい、荒茶に加工する工程についても学びました。
放課後こども教室、学童保育
放課後こども教室は、7月上旬までで夏休み前の活動を終えました。あいにくの暑さで屋内での活動となりましたが、子どもたちも創意工夫をして様々な遊びが生まれていました。
夏休み中、はなのき別館で行われている学童保育で、草木染などのお楽しみ企画を行うことになりました。イベント自体は8月なので、7月に設備や活動の様子を見学させてもらいました。
はなのき別館は村有林「みんなのおやま」とも近いので、今の時期は暑さが厳しく蚊も多いですが、過ごしやすい季節になったら、森で遊ぶ企画などもできたらいいなぁと思っています。「みんなのおやま」関係では、植物調査を引き続き行いました。
美しい村づくり委員会
7月は、6月分と7月分の2回の委員会が開催されました。「学び合い会」では、WWF(世界自然保護基金)のプロジェクトによる野鳥の調査結果報告や、山の多面的機能、ホタルの保全など、自然に関するテーマが多く取り上げられることとなり、講師探しのお手伝いなどをしました。
また、9月以降の暦くらすの準備のための打合せに参加したり、講師をお願いする山野草の会のイベントにお邪魔したりもしました。山野草の会では草花のお話だけでなく、「昔の道路は砂利道で、駅に行くときにバスが通らないときは、材木を積んだトラックを止めて乗せてもらった」「子どもの頃、鳥屋(とや)に遊びに行った」など昔の暮らしのお話も聞くことができ、楽しい時間を過ごしました。
聞き書き
みのかも定住自立圏「里山まちづくり事業」の一環で、高校生が参加自治体の昔の暮らしについて住民から話を聞いて記録する「聞き書き」という活動が行われています。
この成果発表会が8月に美濃加茂で開かれることになっており、そのお手伝いのための打合せに参加しました。東白川村からも語り手の方が登壇されます。
この活動に関わっているある学生さんは、当初都市部での就職を考えていたそうですが、聞き書きの活動を通じて地元の魅力に気づき、地元に残ることを決めたそうです。「聞き書き」は、地域の歴史や文化を大切にするということだけでなく、定住の促進や、キャリア教育という点でも、若い人たちの刺激になるのだなぁと思いました。
自然体験ツアーの検討
月末には、県の農泊事業についての打合せに参加しました。
「農泊」というと、農家に泊まるのかな? というイメージを持つかもしれませんが、実際は、「農漁村に滞在して地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ旅行」のことで、宿泊先は必ずしも農家というわけではなく、旅館でもキャンプ泊でも問題ないそうです。
私は自然体験に興味があるので、農泊ツアーのメニューとして提供できる自然体験プログラムの検討をはじめました。
8月には、「葛から繊維をとってみよう! 」という体験を試験的にやってみることになり、その準備を行いました。村では「ごぞば」と呼ばれ、厄介者扱いの葛ですが、実は、美しい光沢のある繊維がとれて、昔は袴や壁紙などに利用されていました。
別の場所ではイベントを行ったことはあるのですが、村内で行うのは初めてなので、果たしてどうなることやらドキドキしますが、すてきな時間になったらいいなぁと思います。
仕込みの7月
このほか、ラジオ番組(FMらら「こりゃほんね!ラジオ」)への出演や、柳ケ瀬で都会の人に山の魅力を伝えるイベントで白川茶を出すお手伝いなども行いました。
プライベートでは、古巣の岐阜県立森林文化アカデミーで子どもキャンプの手伝いをして初心に返る経験をしたり、時間をみつけては友人たちと草刈りなどをしたりしました。
全体的には8月以降のイベントに向けた準備の業務が多く、仕込みの7月となりました。