川と山で遊んだ思い出
今月は、まず村のことを知るために、村内各所を見てまわったり、いろいろな方にお話をうかがったりしました。そのなかで特に印象的だったのは、子ども時代に川や山などでおもいっきり遊んだ、楽しい思い出話です。
「川では流れに乗って早く泳げるので、はじめてプールで泳いだときは全然進まなくてびっくりした!」とか、「ザッコ(雑魚)は、追い立てて逃げるところを網ですくうといい」とか。小学校の裏山では、ロープでターザンごっこをしたり、雪の日に肥料袋をそりにしてすべったお話などなど。
みなさん目をキラキラさせて懐かしそうにお話されていて、「本当にいい思い出なんだなぁ…」としみじみ感じました。私は、神奈川県の都会育ちではありますが、子どもの時分にはまだ近所に田んぼや果樹園がありました。カエルをつかまえたり、野草を摘んだり、梅畑の石垣から飛び降りたりして遊んでいたことがなつかしく思い出されます。
最近は安全の観点から、昔のように、子どもだけで自由に外出することも簡単ではなくなってきています。そんなご時世だからこそ、子どもたちが自然のなかで楽しく遊ぶことができる機会が増えるようなことができたらいいなぁとしみじみ思いました。
「みんなのおやま」の活用
はなのき会館に隣接する村有林は、ヒノキ林の多い村内では珍しい、さまざまな種類の木がはえる雑木林です。
この場所を子どもたちが遊べる森として活用する試みが数年前にはじまり、公募で「みんなのおやま」という名前もついているとのこと。
実際に現地を案内していただき、お話をうかがいました。この森をさらに活用していけないかと思っています。
手始めに、ロープを使った遊びのシミュレーションをしてみました。様々な種類の植物や、平らな広場・沢などもあって、いろいろな遊びができそうです。
緑化少年団・放課後こども教室
また、地域の子どもの野外活動について知るために、中学校の緑化少年団の植林や、小学校の放課後こども教室にも参加させてもらいました。
緑化少年団の植樹では、植え穴を掘るときに大きな石を掘り出そうと、みんなで協力している姿が印象的でした。「野外での活動では自然とチームワークが生まれるなど、いろんな学びや体験ができるなぁ」と感慨深かったです。
放課後こども教室では、1〜3年生の子どもたちと(もちろん安全確保はしつつも)童心に返って楽しく遊びました。通学バスの時間を合わせるという目的もありますが、学年の枠を超えて遊べる時間があるのはよいものだなぁと思いました。
自然を生かした村おこしの可能性
自然の中で遊ぶことは、村の子どもにとっても大事なことですし、都会の子どもや大人にもニーズがあるのではないかと思います。
そうした観点で、自分には村のためにどんなことができるか、これから考えていきたいと思いました。
東白川・スミレコレクション
村のあちこちを見て回ると、かわいらしい花々に出会って心癒されます。とくに4月はスミレのシーズン。
ひとくちにスミレといっても、青紫、薄紫、赤紫、白など、いろいろな種類があって、日なたを好むもの、林のへりの日陰にはえるものなど、個性が感じられて素敵です。
私のお気に入りは、gifutoさんの駐車場にたくさん咲いていた白いスミレ。来年の春、ぜひ探しに行ってみてください。