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野田 恭子さんの部屋 | 2026年3月 活動報告書

自然環境保全条例の改正

過去に環境行政の分野で働いていたこともあり、夏ごろから環境に関する宣言と自然環境保全条例の改正のお手伝いをしてきました。3月の議会では「自然環境保全条例」が改正され、「東白川村自然と共生する美しい村づくり環境保全条例」になりました。改正のポイントは、下図のとおりです。

画像:条例改正のポイント

(図:1.地球環境にも貢献 2.環境と経済の両立 3.開発のルールがよりわかりやすく)

特に3点目について、森林伐採にあたって土砂の流出等を防止するために、下草の量など定量的な基準を規則で定めるというのは、全国の条例・規則のなかでもかなり新しいのではないかと思います。

この条例が運用されることで、自然とともに生きる村づくりに生かされていったら嬉しいです。

「東白川村自然と共生する美しい村宣言」セレモニー

3月14日には、村、村議会を含む9団体が連名で、「東白川村自然と共生する美しい村宣言」を行うイベントが開催されました。夏ごろから検討されてきた宣言のお披露目のイベントで、今月に入ってからは、セレモニー本番のパンフレットやオープニングで流す映像のシナリオ作りなども行いました。
 
また、署名式のあとには、WWF(世界自然保護基金)ジャパン・川江さん(自然保護室長)による講演がありました。自分が子どもの頃に近所の森が開発されていった話から始まり、東白川村の取組が、実は世界レベルの目標にも貢献しているんだよ、というお話でした。スマートフォンを使ってリアルタイムで結果の見える参加者アンケートも行われ、大変興味深かったです。
 
WWFからは、講師の方以外にも森林担当・生物多様性担当・野生生物担当など多くのメンバーが村に来てくださり、前日には役場職員との意見交換会も行われました。こうしたイベントをきっかけに、村とWWFをはじめとする関係団体との連携が深まり、村での自然に関する取組がさらに進むといいなと思います。
 
1月の報告書にも書きましたが、環境にやさしい森林管理などに与えられるFSC(R)認証を受けている森林が全国では2%程度なのに対し、東白川村では70%にものぼることなど、村ではとても進んだ取組が行われているにも関わらず、そのことが意外と知られていません。これからの協力隊活動のなかでも、環境に関する認識アップのための活動ができたらなと思っています。

東白川村自然と共生する美しい村宣言セレモニーホームページ

宣言セレモニーの様子(写真:壇上に並ぶ関係者)

大人の森あそび

はなのき会館となりの村有林「みんなのおやま」では、森の中でたき火を囲みながら交流する「大人の森あそび」を行いました。自然体験と交流を目的としています。

今回は、教育関係のお仕事をされている方が参加してくれて、「今どきは田舎でも野山で遊ぶ機会が減っているので、みんなのおやまのような場所の必要性が高まっている」という話も出ました。途中から雨が降ってきて、みんなで協力してタープを張ったのも、新鮮な体験として楽しんでもらえたようです。

4月には子ども中心の"あそびば"を開催するので、多くの人に来てもらえるようにがんばって宣伝したいと思います。

新しい歩道を開設!

総合運動場の少し上の道路脇から、みんなのおやまの広場まで通じる山道を開設しました。ベテランの職員さんに協力してもらい、ササを刈り、危険な枯れた木を切ったり、沢には簡単な橋もつくりました。

まだもう少し整備が必要ですが、この道を使えば、急な階段をのぼることなくおやまの広場に行けるので、小さい子どもや高齢者の方にもアクセスしやすくなるのではないかと期待しています。

切った木は、手ごろなサイズのものは薪(まき)として使えるようにしました。

※クリックで写真を拡大いたします。

美しい村づくり委員会

暦くらす「こんにゃく作り体験会」や、みんなの学び合い会「トマト栽培講座」のお手伝いをしました。

こんにゃく芋には毒であるシュウ酸カルシウムが含まれていますが、それを無毒化し食べられるように加工する昔からの知恵はすごいなと思います。できたてのこんにゃくの歯ごたえや風味は最高で、試食をしながら参加者の会話もはずみ、よい交流の場となりました。

写真:手作りこんにゃく

トマト栽培講座では、村の特産品でもあるトマトについて、葉の様子を見て肥料の要・不要を見極める方法や、鶏ふん肥料と牛ふん肥料の効き方の違いなど、いろいろなことを知ることができ、とても勉強になりました。

また、講座のあとには産直に関する説明会が行われました。産直販売所では、山菜や多少不揃いでも安心安全な野菜など、スーパーの品揃えとは一味違う商品を求めるお客さんが多いそうです。

お客さんの需要に対してもっと出荷してほしいということで、これをきっかけに、村からも出荷が増えるといいなと思いました。

トマト栽培講座の様子

3月18日には、今井村長の任期中としては最後の美しい村づくり委員会が開催され、今後の活動について活発な意見交換がされました。村に長く住んでいる人、移住者、それぞれの立場でいろいろな意見が出て、大変勉強になりました。

個人的に気になった点としては、村では役場などが主催するイベント以外にも個々の事業者が様々な魅力的な催しを行っているので、そうした情報を集約して発信する媒体が必要ではないかということです。

そうした情報を発信することで村に興味を持ってくれる人も増えると思うので、今後の協力隊活動のなかで何かできないか具体的な方法を考えていきたいと思いました。

自然ガイド研修

美濃市にある鶴形山(つるがたやま)照葉樹林(しょうようじゅりん)にて、屋久島のベテランガイドによる、地域の魅力を引き出す自然ガイドの講習に参加しました。

講師の方は、縄文杉一辺倒だったガイドツアーをやめて、当時はほとんど無名だったコースから面白い素材やストーリーを見いだすことで、いまや人気のコースにまで育てあげてきたガイドさんです。一見普通の山でも、その場所をよく知り、自分が面白いと思えるものを見つけ出して深掘りすることで、魅力的なガイドができるというお話でした。

あらためて、村の自然や文化についてよく知り、自分なりに感じる面白さを深堀りしていこうと思いました。

このほか、高校生による聞き書きのお手伝いや、シルバーリハビリ体操の会などにも参加しました。

1年をふりかえって

着任から1年が経ちました。

最初は手探り状態でしたが、個人的に第一のテーマとしていた自然体験のほかにも、FSC(R)の海外事務局職員による視察や自然環境保全条例の改正、自然共生宣言のお手伝いなど、ライフワークとしている環境の仕事にも思いがけず携わることとなり、活動の幅が広がりました。

1年目は「村のことを知る」ということが大きな目標でしたが、まだまだ知らないことがたくさんあります。2年目は、みんなのおやまの体験活動やその他の活動を引き続き行うとともに、先述の自然ガイドの講習で学んだ「魅力を発信する視点」から、村のことをよりよく知り、自分なりに面白いと思う点を深掘りする活動をしていきたいと思います。

プライベートでは新しい土地での生活がはじまったり、着任して間もなく父が亡くなったことでたびたび村と実家との往復をしたりと目まぐるしい日々でしたが、2年目は少し腰をおちつけて、協力隊卒業後のことも視野にいれた活動ができればと思っています。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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