ようやくこの地での生活にも少しずつ慣れてきた6月。季節の移ろいとともに、日々のリズムも整いはじめ、気持ちにも余裕が生まれてきました。今月は八百津町で行われた空き家再生のDIYワークショップに参加し、左官の技術を体験する機会がありました。
築年数の経った古民家を舞台に、地域の方や他の参加者と共に壁を塗ったり、土をこねたり。見よう見まねでの作業でしたが、手を動かす中で土や建物に対する理解が少しずつ深まっていく感覚がありました。
左官仕事は、ただ壁を塗るという作業ではなく、空間に新たな命を吹き込むような、そんな静かな力を感じるものでした。
また、作業の合間に聞いた地元の方々の話も印象的でした。建物にまつわる思い出や、地域の変化について語られる言葉には、土地に根ざした暮らしの重みと温かさがあり、都会での生活では味わえなかった人と人との距離感の近さを感じました。
学びの多い6月。こうして手を動かし、誰かと何かをつくりあげる体験を重ねながら、この土地での暮らしを少しずつ形にしていけたらと思っています。