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12月の行事

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松飾り

歳徳神の依代は清らかに

 正月の飾り物で華やかなものは、何といっても門松でしょう。「お松っつぁま」と呼んで親しみます。松飾りは多くは12月30日に行います。
 門松の材料はすでに迎えて準備がしてありますので、それを玄関の前、奥出居(おくでい)の前などの庭先に飾り付けます。まず、準備した松の大きさに応じて幅を決め、両側に1本ずつの杭を打ちます。これに松とソヨゴを体裁よく添え、縄で3か所、3、5、7巻きし、垣根結びの方法で結わえます。家によってはこのとき竹を添えることがありますが、関東の方式です。松を立て終わると両側の松を結ぶように紙垂(しで)を付けた注連縄を張ります。これで出来上がりですが、家によっては、さらに松の根元に新藁を敷き、その上に砂を3か所、山盛りに置くところもあります。
 門松を立てないで、枝松とソヨゴを玄関の両側の柱に飾り付けたとき、または、門松の絵を印刷した短冊形の紙を柱に貼り付けたときは、その上部の鴨居(かもい)に太い注連縄を張ります。
 最近は、松飾りとともに、または、松飾りに代えて輪注連(わじめ)を飾る家庭も多くなりました。
 松飾りは、今では正月の飾り物となりなしたが、本来は歳徳神(としとくじん)(年神)の宿る依代(よりしろ)の1種ですから、昔は、身を清めて立てたものです。
 松飾りが完成すると、迎春の気分がますます高まってきます。

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