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12月の行事

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お節(せち)料理

 大晦日が近付くと、どの家庭もお節料理を作ります。
 お節料理は、正月に用いる料理で、年末に作って保存しておく独特のものです。
 基本的には、ニンジン、ゴボウ、焼き豆腐、こんにゃく、サトイモ、ごまめ、ダイコンなどの煮しめ、ニンジン、ダイコンなどのなます、鰤(ブリ)、塩鮭(サケ)などの焼き物などが決まりとなっているようです。それに、数の子、かまぼこ、黒豆の甘煮、ゴボウのきんぴら、小魚のうま煮、昆布巻き、卵焼き、栗きんとん、ミカンなどが加わりますが、家庭の経済状態や好みによって多少の違いがあります。
 これらの料理は、3つ重ね、または5つ重ねの重箱に詰めたり、大きな皿に盛ったりして保存します。
 近ごろの若い世代の家庭では、このように面倒なお節料理をやめて、ハムやサラダにしたり、中華料理で新年を祝うところもあるようです。また、デパートなどから既製品のお節料理を購入する家庭もあります。
 さて、お節料理は、もともと五節句などの節日にあらかじめ準備して用いる料理でした。節日には神祭りをし、物音を立てないで行いを慎み、煮炊きをせず、家事も休んで家にこもりました。だから保存食のお節料理が必要だったのです。それが今では正月の特別料理のようになってしまいました。いずれにしても、現実的に正月の主婦の台所仕事を少なくする効果があって、いつの間にか定着したようです。

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