清流に素足を浸し、葛から糸をとる豊かな時間
イベント告知を共同開催者のインスタグラムでも紹介していただいたところ、閲覧数は4.3万ビュー、「いいね」は1,500件を超えるなど、大きな反響がありました。平日開催にもかかわらず、申込みはすぐに定員に達し、キャンセル待ちも出ました。
参加者は、遠くは静岡県や愛知県から、県内からも美濃加茂市、関市、多治見市、垂井町、池田町など、幅広い地域から東白川村を訪れてくださいました。他の人と協力することで、自分一人ではつながることのできなかった多くの人に村のことを知っていただける。その可能性をあらためて実感しました。
アンケートでは、「川に入るのが気持ちよかった」「自然がとても美しかった」といった感想が多く寄せられました。同じ「葛から繊維をとる」という体験でも、豊かな自然に囲まれた東白川村で行うこと自体が、大きな魅力になるのだと感じています。
休憩時間には白川茶の試飲や村内のお店の紹介も行いました。イベントをきっかけに、葛の糸づくりだけでなく村のさまざまな魅力を知っていただき、「また東白川村に来たい」と思っていただけたらうれしいです。
これまで、「葛から繊維をとる」「草木染め」などのイベントを行ってきました。今後は、野草を使ったかご編みやグリーンウッドワークなど、村の自然や資源を生かした体験のレパートリーをさらに増やしていきたいと思います。
森は天然のクーラー。「みんなのおやま」で学童保育
木々が日陰をつくり、葉から水分が蒸散することで、森の中は思いのほか涼しくなります。子どもたちは快適な環境の中で、木登りやロープを使ったアスレチックを楽しんだり、工作に夢中になったりと、それぞれ思い思いの時間を過ごしていました。
特に人気だったのが、焚きつけ用の小枝を集め、メタルマッチ(火打石)で火花を起こすところから始めるポップコーンづくりです。なかなか火がつかなくても、何度も挑戦を続ける子どもたち。その粘り強さと集中力には、こちらも驚かされました。
昨年の夏の学童保育イベントは、2回とも屋内で実施しました。しかし今回、熱中症警戒アラートが発表されるほどの暑さでなければ、夏でも「みんなのおやま」で活動できることが分かりました。
長期休みの学童保育が行われる「はなのき別館」に隣接しているという立地も、「みんなのおやま」の大きな魅力です。今後はイベントの時だけでなく、子どもたちが普段から気軽に遊べる野外の遊び場としても活用してもらえたらと思います。
「村のこと、話そまい会」まさかの雷雨で中止に
村のことについて、住民や村に興味のある人が自由に語り合う「村のこと、話そまい会」。2回目となる今回は、白川瀬音公園のバーベキューハウスで、瀬音を聞きながら夕涼みがてら語り合う予定でした。
冷たい麦茶や温かいお茶なども準備し、少しでも話しやすい雰囲気をつくろうと準備を進めていた矢先、開会時間の直前に驚くほど激しい雷雨となりました。安全を考え、やむを得ず中止することになりました。
私自身、このような急な事態への対応に不慣れだったこともあり、中止の判断や参加者への連絡が遅くなってしまいました。大雨の中にもかかわらず、会場まで足を運んでくださった方もいらっしゃいました。
前回の会はケーブルテレビでも取り上げていただき、新たに興味を持ってくださった方も複数いらっしゃったようです。楽しみにしてくださっていた皆さんには、大変申し訳なく思っています。
あまりにも激しい雷雨と、自分自身の対応力不足にかなり落ち込みましたが、今回の経験を次回以降にしっかり生かしていきたいと思います。
心の交流が、地域と人をつなぐ
みのかも定住自立圏の里山まちづくり事業で行われている「聞き書き」では、昨年度、関高校の生徒さんが村内の大工さんを取材しました。私は、取材のサポートや原稿チェックなどのお手伝いをしてきましたが、その成果発表会が今月、美濃加茂市で開催されました。
山村にまつわる仕事や昔の暮らし、その人ならではの人生の歩みについて詳しく話を聞く中で、生徒さんたちにとって新鮮な驚きや多くの学びがあったようです。発表会では、東白川村で取材をした生徒さんと話し手である大工さんが、クロストークの登壇者にも選ばれました。取材から原稿づくりまでの過程を見てきた私にとっても、感慨深い発表会となりました。
当日は、会場設営や受付のほか、昼食時に行われた登壇した高校生、話し手、講演会の講師の先生の交流会で司会進行も担当しました。他の市町村の話し手の方々のお話を聞いたり、ご高齢の話し手と若い学生が交流する場に立ち会ったりする中で、私自身も多くのことを学ばせていただきました。
「聞き書き」を経験した大学生が、この活動をきっかけに山村での暮らしに興味を持ち、実際に暮らし始めたという報告もありました。「聞き書き」は、単に話を記録するだけでなく、若い人と地域との間に深いつながりを生み出す活動なのだと感じています。
講演会では、講師の方から、学生時代に経験した農村での伝統的な「寄合」のお話もありました。お互いの思いや考えを語り合う場はコミュニティにとって大切であり、祭りなど、いざ何かものごとを実行しようとする際にも、こうしたコミュニケーションを経ることが、大きな土台となるというお話でした。
このお話を聞いて、「村のこと、話そまい会」も、人と人がつながり交流する場として、地道に続けていきたい思いました。
そのほかの活動
このほか、シルバーリハビリ体操では、通常の体操の会に加え、「脳活クラブ」とあわせた体操コーナーのお手伝いをしました。
夏祭りでは、村内の陶芸家の方と一緒に、陶器に絵付けをしてオリジナルマグネットをつくる体験コーナーを担当しました。
また、9月に予定している「みんなのおやま」のイベントに向けたニュースレターの準備や、今後の村の林業・木材産業について考える会議への参加なども行いました。
今月もさまざまな活動に関わる中で、村の人や地域の産業について多くのことを学ばせていただきました。これを今後の活動にもいかしていきたいと思います。